
こんにちは!子育てブロガーのIChi@です。

三人目の子どもが生まれて育休を取得してブログを書いています。
「子ども1人育てるのにかかるお金は2000万円」
皆さんもこれ聞いたことありますよね?

こんなにお金かかるなら子どもは無理かも・・
なんて心配している方も少なくないと思います。
でもこれって本当にそんなにかかるの?と思って調べてみました!
⇒ 結果、2000万円くらいかかります!
でも、いきなり2000万円必要なわけではありません。
「いつ、どれくらいかかるのか」ざっくり計算してみたので是非参考にしてください。

子どもにかかるお金の内訳
子どもを育てるのにかかる費用は次の2つの合計でざっくり決まります。
子育てにかかるお金 = 養育費 + 教育費
- 食費
- 衣類・服飾雑貨費
- 生活用品費
- 医療費
- 保育費
- お祝い行事関連費
- レジャー・旅行費
- おこづかい
- 子どものための預貯金・保険
- 学校教育費
(授業料、給食費、課外クラブ活動費、制服・学用品、通学交通費など) - 学校外教育費
(家庭内学習費、学習塾費など) - 学校外活動費
(学習塾以外の習い事、用具・用品代など)
※「インターネットによる子育て費用に関する調査 報告書」より
保険会社などで使われるデータとして、内閣府の『インターネットによる子育て費用に関する調査』があります。
同調査は0歳~15歳の子どもを育てる全国の保護者対象に11,145世帯が回答したものです。
H21の調査なので変わってきているところもあると思いますが、大まかな数値としては参考なると思います。
妊娠から出産までの費用

上記の子育てにかかるお金には「妊娠・出産費」が含まれていないので少し補足します。
妊娠・出産はケガや病気ではないので健康保険の対象ではありません。
そのため、妊娠中の通院費や出産費用は全額自己負担になります。
ただし、通院費用については母子手帳の受け取りにあわせて自治体から補助券が渡されるので一定額を超えなければほぼ無料で通院可能です。
そして、地域によって差があるようですが、出産費用は平均値としては40万~50万円だそうです。

我が家も子ども三人の平均は45万円くらいでした。
この費用は全額自己負担となりますが、加入している健康保険から出産育児一時金42万円を受け取れるので、実質的な負担は10万円以下になります。
また、帝王切開等の異常分娩による医療行為に対しては健康保険が適用されますし、高額療養費制度で上限額を超えるお金は還付されますし、民間の医療保険に加入している場合は保険金が支払われる場合もあります。
これ踏まえても実質負担はやはり10万円以下となるようです。

0歳から15歳までにかかるお金
では、内閣府の『インターネットによる子育て費用に関する調査』をもとに各年齢でかかるお金をみてみましょう。
- 0歳: 93万1,246円
- 1歳: 87万8,040円
- 2歳: 94万2,715円
- 3歳: 104万577円
- 4歳: 119万7,116円
- 5歳: 115万9,523円
- 6歳: 121万5,243円
- 7歳: 111万2,082円
- 8歳: 105万9,791円
- 9歳: 113万1,097円
- 10歳: 115万2,088円
- 11歳: 123万5,483円
- 12歳: 126万9,053円
- 13歳: 152万7,873円
- 14歳: 153万1,521円
- 15歳: 161万1,802円

年齢にあわせて徐々に増えていることがわかります
実は0~15歳までの合計で約1900万円となります!
2019年から「幼保無償化」が行なわれたので、3~5歳の間は若干少なっているかもしれません。

しかし、回答内訳では公立の小中学校に通わせている方が多いので、私立の場合は教育費が大きくなるのでもっと費用がかかります。

15歳から18歳(高校生)までにかかるお金
15歳から18歳までにいくらかかるかという信頼できる調査データは見つかりませんでした。
そのため養育費について、中学3年生から据え置きとして、教育費を加えて計算したいと思います。
〇中学3年生の1年間の養育費(※学校教育費・学校外活動費以外):約136万円
〇高校生の1年間の教育費:公立約46万円、私立約97万円

したがって、次のようになります。
公立:(136万円 + 46万円)× 3年 = 約546万円
私立:(136万円 + 97万円)× 3年 = 約699万円

私立だとプラス150万円かかるんですね。
18歳から22歳(大学生)でかかるお金
大学でかかるお金は日本学生支援機構「平成30年度学生生活調査」から抽出しました。

私立大学は学科の文系、理系、医療系によっても大きな差があります。
大学生になるとアルバイトや奨学金による補填があるので家庭からの給付は少なくなるようです。

実態は家庭によって大きく違うようです。
大学期間は初年度が一番お金がかかると言われますが、児童手当を全て貯めておければ約200万円になります。
自宅から国公立大学に通う場合、児童手当だけでも家庭からの給付分はカバーできます。

各年代にかかる費用から子供1人が0歳から22歳までにかかる費用を算出しました。
0歳~15歳:1900万円
15~18歳(高校生):546~699万円
18歳~22歳(大学生):232~680万円 ※家庭からの給付のみ
合計:2678~3279万円

子ども1人に約3000万円かかるんですね
私見ですが、今回の算出はあくまで調査結果から平均値を取ったものなので、中央値がずれている可能性が高いです。
特に養育費は高所得世帯によって平均値が引き上げられているような感じがしますね。
実際に「子ども1人に2000万円」は的を得た金額かもしれません。
この結果を見て

やっぱりうちには子どもは無理かも・・
とは思わないでください。
いきなり「2000万円」必要になる訳ではない!
22年間の費用(養育費+教育費)で約2000万円が必要だと考えれば、養育費を全て含めて月に約7.5万円。公立、私立の別で教育費は大きく変わりますし、高校や大学への進学のタイミングでまとまった支出となります。
子どもが大きくなるにつれて必要になるお金は増えてくるため、子どもが生まれたタイミングから少しずつ準備しておくことが大切です。

もっとお金のことを考えて計画的に資産を増やしましょう!